稽古日と時間

土曜日  17:00~19:00
集合時間  16:55

日曜日  08:00~10:30
集合時間  07:45

稽古時間などは日によって変わることがあります。

今月のことば集

過去に掲載しました今月のことばをご紹介します

”試合規則の原点”

剣道の試合に関する事をまとめてみます。剣道には、その昔、原点として剣による命のやり取りということがあり、現代は「剣道の理念」で示されるとおり、「人間形成の道」としての修行という原則があるので、おのずから礼儀作法と精神性が重視されます。単に、ポイント(点数)の取り合い(竹刀による、打突部位への当てっこ)ではなく、形と態度が重視されます。試合に関する決まり事は、全日本剣道連盟が制定した「剣道試合・審判規則」及びその「細則」で決められています。特に「反則」については「規則」の第三章において「禁止行為」として細かく規定されています。薬物使用の禁止、審判員や相手に対する非礼、不正用具の使用等基本的な禁止事項の他に、原点的な事項も挙げられています。又、有効な打突で「一本」をとっても、ガッツポーズをしたり、大袈裟に勝ち誇った態度をとったりすると、審判員の協議により、その一本が取り消されることもあります。相手に対する敬意を保つことも、人の道として、又剣道試合としての原点であり、その上で自分の力と技を、思い切り相手にぶつけて行くことが大切です。

”道場”

もともと仏教の言葉で、坊さんが道を修める修行をする場所です。 剣道等武道では、練習と云わずに稽古といいますが、稽古をする場を道場といいます。体育館でも、講堂でも、剣道をする場合は道場となります。本格的な道場には、正面に武道の神様(一般的には、鹿島神宮や香取神宮)を奉る神棚があります。体育館等には、神棚はありませんが、稽 古をする時は、道場ですから、剣道の神様があいると思い、きちんとした礼儀作法を守り、一生懸命に稽古をする様に心掛けたいものです。道場に入る時は、「一生懸命稽古をします。よろしくお願いします」という意味で、帰る時には、「ありがとうございました。」と感謝の気持ちで、道場に礼をします。道場はみんなが元気に、怪我のない様に見守ってくれています。日本では、野球選手がグラウンドに入る時、出る時にはきちんと帽子をとり、礼をしています。グラウンドには野球の神様がいるのでしょう。 道場とは、剣道を通じて自分を磨く、大切な場所です。

”切り返し”

いつも 稽古の時に、素振りの後面を付けたら一番始めに行っている稽古法です。 元立ちに対して、大きく正面を打ち、 そのまま体当たりをし、元立ちが下がって間合いが出来たところで、 左右の面 を 前進後退ですばやく連続して打ち、左面を打って大きく引き、しっかり構えてもう一度繰り返し、最後に正面を  打って打ち抜けて伸びて行き、振り返って構え、もう一度正面を大きく打ち抜いて終わる、というのが一般 的です。構え、間合い、気合、踏み込み、正面打ち等の基本を身に付け同時に素早くしなやかに左右面を連打することにより、剣の素早い操作を身に付け、また体当たりにより常に体勢を保つ事を心掛け前進後退の足裁.き全体を通して、気迫と体力を鍛え、呼吸法を学び、気剣体一致の打突の習慣を目的とします。道場によっては、稽古が「切り返し」に終始する位大切な稽古法です。

”懸待一致”

「懸」(けん)とは、相手を攻め打ちかかる事で攻撃の意味です。「待」(たい)とは、相手の動きを冷静に見極め待つことで、防御の意味です。攻撃と防御は、表裏一体であり、攻撃中でも相手の反撃に備える気持ちと体制を保ち、防御にまわっても、常に攻撃に転ずる気持ちでいる事が大切です。(懸中待:けんちゅたい 待中懸:たいちゅうけん とも言います。)剣道の修行の段階は、技量によっていろいろありますが、小学生・中学生の場合は先ず、積極的に技を出して懸かる剣道を心掛けましょう。                                              「攻撃は最大の防御」です

”気合!”

稽古や試合で「気合を!」といつも云われますが、剣道では「気合」を大変重視致します。しっかり体を構え、正しく剣を構え、 気構えも充実させたところで、腹にしっかり力をいれて大きな「気合」を発する事。この「気合」は、自分を奮い立たせ、気力と集中力を充実し整える効果があり、同時に相手を圧する気勢・気攻めを強くします。又、相手に打突を加えた時に「メン!」「コテ!」「ドー!」と大きな気合と発することは、有効打突(一本と認められる打ち)の第一の条件である「充実した気勢」の大きな要素です。「気合」は剣道の技を充実させ、試合では勝負を左右する大切なものです。